木の上のキャンプサイトで、
豊かな森の自然を楽しんでほしい
ツリーハウスに泊まって「自然」を楽しんでほしい
イメージは、土台と屋根のある独立した空中のキャンプサイト。テントを張る6畳ほどのスペースがあって、下まではしごが掛かっていて。6メートルほどの高さがあると、見える景色もかなり違うと思います。将来的にはもうひとつツリーハウスを建てて、ワイヤーや橋で繋げて移動できるようにしてもおもしろいなと考えています。
この2本は、ハイジのブランコにしようと思って。ものすごく大きいブランコです。外側の木を残したのは、外周をぐるっとワイヤーやロープで囲えたらいいなと思って。この辺は動物もけっこう来るんですよ。
この場所には昔、4.5ヘクタールぐらいの田んぼがありました。
山の中に田んぼを作ると、遮るものがないから日光が当たる時間が長く、稲がよく育つというメリットがあったんですね。
山の下からここまで歩いて上がって来て農作業をしていたのですが、労力に見合わないということで一斉にやめてしまって、代わりに木を植えたので今のような景色になりました。
切り株はこうやってベンチにしたりね。木の上に泊まりながら、シカやイノシシなどの野生動物を見たり、星を眺めたりして「自然」を楽しんでほしいなと思います。
山の中だから、周りのことを気にせず自由に過ごしてもらえるのも良いですね。
聞こえるのは風の音と、虫や動物の鳴き声だけ
少し前までこの辺りは通れなかったのですが、もともとあった林道を修復して人が来られるようにしようと、林道の再生を始めました。切り開いてきたところに木を植えて、山野草などを育てて山菜ロードにしようと考えています。
先ほどの計画とあわせて、木の上でキャンプができて、太陽光発電の仕組みが整備されていて、車で乗り入れができるような、ちょっと変わったキャンプサイトにしたいなと思っています。
木を切って、倒して、集めて、といった作業をしてきましたが、すごく大変なんです。だから今は、良さそうな場所にポイントを絞って開拓していこうと思っています。例えばこっちはオートキャンプができるところ、あっちは家族向け、ある一角は純粋にキャンプを楽しみたい個人用などという形です。
こうして切り開いてきたことによって、柿の木などがまた育つようになりました。以前は下草も生えなかったけれど、今はぜんぜん違う。間伐したことで光が入って、シダなどのいろんな植物が生えるようになって、森の中に緑が増えました。
この活動を興味のある人に継承していくことが目標
10年前から家で薪ストーブを使うようになって、それがきっかけで、退職してから薪屋を始めました。そこからいろんなジャンルの人と繋がりができましたね。
僕が今やっているのは、山林の修復、ドローン利活用研究会、地域産品を生かして地域の技術で地域商材をつくる活動です。まとめて言えば「森を元気にして、その恵みを楽しんで人も元気になろう!」という活動でしょうか。
いろいろ活動している中で、森を活用して、ニッチな層に向けたキャンプサイトを作りたいと思うようになりました。まだ計画段階ですが、一度この場所で、体験のような形で実際にテントに泊まってみたいですね。
法雲さんの炭でジビエを焼いて、嶋野さんの薬草ビールを飲む。夜は星空を見ながら語り合って。
そこから出たアイデアをまた取り入れて、計画をもっと発展させたいなと思います。
取扱商品一覧
木製コンポスト|ヒリョール&ヒリョリータ
プレミアム薪ホワイト【ナラ】
いざぜん
僕らはもうすぐ70歳になるから、ゆくゆくはこの活動を興味のある人に継承していくことが目標です。
こういった山の活動は、1年や2年で完成するものではありません。地元の人でなくても、興味を持ってくれる人が出てきてくれれば嬉しいですね。
自分が山岳ガイドになって訪れる人を案内するとか、継承することで誰かの仕事を生み出すきっかけにもなればいいなと思います。
ドローン活動について
わたしが「山の健康推進プロジェクト事業」で取り組んでいるもう一つの活動として、「ドローン利活用研究会」を立ち上げ活動しています。
この活動では、サルや鹿の獣害・クマの出没に対して、動物に近づかない安全な方法で追い払いができるようにするため、ドローンを使った講習会を開催しています。
また、災害時には赤外線カメラを搭載したドローンを駆使し、行方不明者の早期発見・人命救助へとつなげることができるよう、日々実験と研究を重ねています。
活動報告
マタギ文化の記録・紹介について
現在県庁の職員さんと、この地方のマタギ文化を記録、紹介するため聞き取りを行い小冊子を作ろうとしています。
スタートとして、米原市長岡の元猟友会会長・中川辰夫氏の狩猟に関するエピソードをご紹介します。